Piacharm
Music Museum®

~音が語る歴史~

「音が語る歴史」について

今回のPiacharm Music Museum®のテーマは「音が語る歴史」です。
クラシック音楽、特に言葉の無い器楽には、作曲家の言葉にはできない感情が込められていると考えています。
その感情を紐解いていくと、自然とその作曲家にまつわる歴史や当時の背景が浮かび上がってきます。
「音が語る歴史」では、いくつかの楽曲を用いて、その時代の歴史やその中で作曲家が感じていた感情を皆様と一緒に想像していきたいと思います。

プログラム

  1. ベルガマスク組曲/ドビュッシー
    • プレリュード
    • メヌエット
    • 月の光
    • パスピエ

  2. ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作/ショパン

  3. ノクターン第14番 嬰ヘ短調 作品48-2/ショパン

  4. ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」作品53/ショパン

「歴史探索のためのキーワード」

1.サロン

文化、政治、時事問題など、「知的」と考えられるテーマについて語り合うための「場」。主に貴族や上流階級の婦人などがサロンのオーナーであった。サロンには貴族や文化人などの著名人が自然と集まり、日夜、懇親が行われていた。音楽家を呼び、演奏を聴きながら談笑することも多くあったようである。

2.11月蜂起

1830年にポーランドで発生した一般の市民による大きな暴動のこと。当時のポーランドはロシアの支配下にあり、若い将校や士官学校生など若者を中心に国家独立の思想を持つ地下組織が生まれていた。1830年11月、ロシアが戦争のためにポーランドから徴兵を行うという噂を受け、一部の地下組織による暴動が始まった。これが「11月蜂起」である。

3.クロード・ドビュッシー

1862年生まれのフランスの作曲家。ドビュッシーは音楽家でありながら、詩や絵画などの文学作品を好んでいた。その影響からか、ドビュッシーは純粋に自己の感情を起因として作曲する、というよりは、詩や絵画をモチーフに自分の思想を混ぜ込むような形で作曲を行っていたように思われる。そのため、ドビュッシーの作る音楽には、詩や自然の情景がイメージとして浮かんでくるような作品が多く存在している。

4.フレデリック・ショパン

1810年生まれのポーランドの作曲家・演奏家。若い頃は祖国であるポーランドで作曲や演奏を行っていたが、1830年にウィーン・パリに移り住んで以降、2度と祖国の地を踏むことはなかった。ショパンの作る音楽は、自己の感情を起因として作曲していたと思われ、当時のショパンの感情や時代の背景が自然と浮かびあがってくるような作品が多く存在している。